先週の5月11日はKoror State Governmentでコンポストの一日ボランティアをしてきました.

コンポストの方々は本当によく説明してくれてこれからお世話になると思ったので良い人脈を作るためにも参加してきました.
全体的な流れを把握し,実際に力仕事にも積極的に参加してみました.

朝1番にパラオパシフィックリゾート(PPR)にいって生ごみの回収.唯一KSGが定期的に生ごみを集めに行っているホテルです.
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なぜPPRだけかというと他のホテルが積極的じゃないとかではなく,どちらかというと働く人数とスペースの問題でこの1つのホテルが限界だという.

生ごみの量ももちろんその日の客によって変わってくるのでなかなか難しい.

何が難しいかというと,生ごみとして集められてるはずのゴミ袋にはプラスチックや不燃物まで混じっているから分別が大変なのです.
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どうやって生ごみだけを分別するのかというと,もちろん手作業.

とにかくハエの量や臭いもすごいですが,そんなことで文句など言ってられないです.

すごく体力的にも汚れ具合も日本ではあんまり体験できないようなものですが,何事も慣れだそうです.

私がずっと作業をしていると「ダイジョブ?」と聞いてくれて,こっちとしては少し気持ちが楽でしたが大分体力を持っていかれました.


生ごみの分別をしていると,コンポストで出来た土を買いに来た業者(オーガニックファームの方など)が来たのでグレード別に分けられた堆肥を決められた容器で1杯ずつ測ってトラックに積む作業.
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合計で60杯ぐらい入れたかな.本当に辛かった!

 

そのあとはコンポストの出来具合がどうかを調査するために温度測定.
3つのステーションに分けて温度が30度ほどになればほぼ完成.
途中のものは60度近くあってすごく温かかった.うまく発酵している証拠です.
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次は肥やしになるヤードウェイストのチッピング作業
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これもかなりの体力仕事
業者や政府が持ってきたココナッツや木材を分解しやすいように細かくしていきます.
もっと効率的に入れるやり方があると思いましたが,大きな機械で細かくするので,事故や故障を防ぐためにも少しずつ入れていくしかないんだろうか?
 
これは2人もしくは3人で作業.
コンポストには常時5人.
その他二人は生ごみに混じっていたペットボトルを洗って他の部署(プラスチックのリサイクル場所)へ持っていけるようにします.

あとは分別された生ごみをコンポストの土の上に置いて,臭いを防ぐために他の土をかぶせる作業を機械で行う人に分かれています.

全員フル稼働でようやく間に合うといった感じです.
 
休憩も取りすぎというわけではなく,体を簡単に休めるくらいの余裕はありました.
お水もウォータークーラーが各部署に置いてあったりするので大丈夫!

どこの部署もそうですが,きちんと機械を使い終わったら掃除をしています!
素晴らしい!
 

もちろんパラオなので残業もなく,16時30分にきちんと終業できているようです.

この日はたくさん蚊に刺され,服も汚れて汗まみれになったのですぐにシャワーを浴びました.
疲れたけどなんだか体力がついた気がします.



さて,このコンポストは次の日も明後日も様子を見に行ったのですが,何かインプルーブメントを見つけてあげたいと考えてましたが,思ったよりもスムーズに動いていたように思います.

問題を挙げるならば,PPRなど他の企業がきちんとゴミの分別ができるようにすること.
それが第一だと思います.

次はお金はかかりますが機械への投資だと思います.
ペットボトルを1つずつ洗ったり,ダンボールを手でちぎったり何だか機械でやればすぐ終わるようなことを手で何時間もしなければならないのが現状です. 


今の所作業が間に合っていないようなことはなかったので,効率をこれ今以上あげると時間を持て余すので,新しい企業やホテル,もしくは病院と協力して生ごみを持ってきてもらう施設を増やしつつ効率化を図るのがいいのではないでしょうか?

もっといろいろ考えてみます.