半年間パラオに居て,まだまだよそ者とはいえ“これが途上国か...”問いった現状が掴めてきました. まずは,支援に頼りすぎているということ.日本にいる間にはこういうことには気づかなかったですが,支援があることを当たり前と思っていてボランティアに対する感謝や見返りが望めないこと. それがないことは悲しいけど,それに関して感謝をしようと思わないことが当たり前になっているこの国の人々を見ていてさらに悲しくなります. 確かにそっち(ボランティア)が勝手に入ってきて勝手にボランティアしてるっていうなら仕方ないかもしれないけど,そんなにボランティアの身分を安売りするようなボランティア企業(日本側)であってはならないということ. この国に一番必要なのは支援から少しずつでいいから手を引いて欲しいということ.ボランティアばっかり精一杯やってその国の人はぼーっと寝ているような状況では何も変わらない. 確かにボランティアとして,それを踏まえた上でなんとかボランティアがその国を離れる時が来ても現地人だけで継続して行きたくなるような仕組み,企画を作っていったり,うまく国を導いていくのが仕事かもしれないけど,まずは援助をやめて,現地の人たちがどれだけ援助に頼っていたか再認識してもらってそれから改めてボランティアや支援を要請してほしい. でも,本当に国民がそういうことに気づかないことがおかしいとかじゃなくて,せめて国のトップになる人がそれに気づかせてあげたり仕組みを変えないとダメだと思った. パラオ人に「将来の夢はなんですか」って聞くと,「日本人の奥さんをもらうこと」ばっかり返ってくるけど,日本みたいに仕事に対して夢を持ったり,欲しいものがあったりするわけじゃないって考えるとなんだか寂しい国だなとも思った. 日本にいたらやっぱり気づかないことが多い.いくら日本でテキパキ仕事できてても一生気づくことないことだったかもしれないなー.